Rubyの開発環境を整える(IDE)Eclipseを使ってみる
Rubyを実行する基本的な方法は、「コマンドプロンプトで、XX.rbと入力し、その結果もコマンドプロンプトで確認する」です。
ちょっとした文法の学習程度であれば、この方法で問題ありません。
けれども、クラスを作ってWEBアプリやゲームを作ろうとした場合には、この方法ではとても面倒です。
そこで、総合開発環境(IDE)を整えようと考えました。
色々調べていたのですが、どうしてもRubyの外部ツールを入れるところでうまくいかない、というかネットの情報は古いため、なかなか最近の環境での方法が見つかりませんでしたが、どうにかできたので紹介します。
IDEとは、「コードを書くエディターが用意されていて、実行ボタンを押せばプログラミングが実行され、結果表示画面に結果が表示される」ようなイメージです。
RubyのIDEは何があるかいろいろと見ましたが、Java開発経験がある私にとってなじみ深い、「Eclipse」を使うことにしました。
ここではEclipseでRubyを動かすまでの手順を紹介します。
インストールするものがいくつかありますので、インストール済みの項目は飛ばしてください。
Javaが動く環境(JDK)をインストールする
オラクル社のHPからダウンロードし、インストールします。
https://www.oracle.com/jp/java/technologies/javase-download
自身のパソコン環境に適したものを選んでください。
私はWindowsの64bitを選択しました。
Eclipseをインストールする
https://www.eclipse.org/downloads/
Eclipse公式サイトでは英語版になります。英語版をインストールしたあと日本語プラグインを入れます。
2020年2月の時点では、Eclipse2019-12が最新のようです。
自身のパソコンの任意の場所へダウンロードして、インストーラーを実行してインストールします。
次は日本語化です。英語が堪能な方は不要なようです。
日本語化プラグインをダウンロードします。
https://mergedoc.osdn.jp/
Pleiadesというものです。
画面を少し下へスクロールし、
「Pleiades プラグイン・ダウンロード」の項目からダウンロードします。
ダウンロードしたzipファイルを展開すると、いくつかのフォルダ―とファイルが出てきます。
ここで、featuresフォルダ、pluginsフォルダ、eclipse.exe. -clean.cmdファイルの計3つを、先にインストールしたeclipseのフォルダ内に上書きコピーします。
私の場合はfeaturesフォルダのみ上書きで、他2つはeclipseフォルダにはなかったので普通の?コピーでした。
その後、eclipse.iniファイルの文末に以下の2行を付け足します。
-Xverify:none
-javaagent:plugins/jp.sourceforge.mergedoc.pleiades/pleiades.jar
これでEclipseが使えるまで整いました。
Eclipseを起動する際には、アイコンではなく、eclipse.exe -clean.cmdをダブルクリックして始めてください。バッチファイルを作っておくと便利かもしれません。
これでEclipseを使用する環境は整いました。
しかし、Eclipseの初期状態ではRubyは扱えません。
扱うようにするため、Ruby開発環境のプラグインをインストールします。
色々なWEBサイトで、「ヘルプ→新規ソフトウェアのインストール」から、Rubyを選択とあるのですが、2020年2月の時点で、このRubyが出てきません。
これらのWEBサイトはとても古くて、ここ最近では変わったのかなといろいろと奮闘しました。
他のサイトの手順でうまくいかなかった場合は、こちらを試してみてください。
新規ソフトウェアのインストールを検索
上記にあるよう、「ヘルプ→新規ソフトウェアのインストール」を選択し、Rubyを探します。
プログラミング言語の配下に
- 動的言語ツールキット Ruby開発ツール
- 動的言語ツールキット Ruby Development Tools SDK
の2つが出てくれば、この2つを選択してインストールでOK。
が、下の画のように私の環境では出てこなかったです。 これを解決するのに一晩。
色々調べて、原因や原理は分かりませんが、解決しました。
動的言語ツールキットを追加する
先ほどの画面で追加ボタンを押下し
- 名前:任意
- ロケーション:http://download.eclipse.org/technology/dltk/updates/
を入力し追加。
するとDLTKが複数のバージョンで出てくるので、最新のバージョン配下のRubyを選択してインストールします。
これで環境は整いました。
試しに簡単なRubyソースを実行してみましょう。
Eclipseで新規プロジェクトを作成
「ファイル→新規→プロジェクト」を選択すると、プロジェクトの種類にRubyが出現しています。
Rubyを選択して、ソースファイル用のフォルダを作り、その中にソースファイルを作成します。
私は、ソース用のフォルダを"src"、main.rbとexClass.rb(これは使っていない)を作成しました。
main.rbに、puts “abc"と書いて保存。実行ボタン→Rubyスクリプトで下の画面に実行結果「abc」が表示されます。
コマンドプロンプトでの実行と比べると格段にやりやすくなりました。
これで、Rubyの学習も進みそうです。